第18回 比較の文の捉え方に注意せよ

英文を読み解くコツ

次の文を訳してください

Your living is determined not so much by what life brings to you as by the attitude you bring to life.

えーと、not so much A as Bが確か、AというよりはむしろBと訳すのだったよね。文が長くてごちゃごちゃしちゃうな。
そうだね。一見難しそうだけど、比較の文はまずは比較を除いた文から考えるといいね。つまり、not so ~asでは、so ~asのところに比較の形が見えているよね。
そうか。熟語でnot so much A as Bを覚えていたけど、確かに比較の文だよね。比較を除くっていうのはどういうこと?
asから後ろが比較の対象だから、その前までの意味をきちんと取ってごらん。
あなたの生き方は、決定されない。何によってかって言うと、どんな人生があなたにもたらすものによって、かな。
what lifeをどんな人生、と訳すとおかしいね。bringは目的語を2つ取って、bring A BでAにBを持ってくるという意味だけど、この場合はbring B to Aの形を取っているんだ。what life を主語にしてしまうと、Bの部分がこの文では存在しないことになるよね。だからwhatはBに当たる部分なんだ。
そうか。そうするとlifeが主語で、whatがBに当たる部分だね。ということは「人生があなたにもたらすものによって決定される」ってことだね。
そうそう。じゃあ比較の対象の部分はどうなる?as以下だよ。
attitudeは態度とか考え方だから、あなたが人生に持ってくる考え方、でいいのかな。
そうだね。そうすると全文を訳すと・・。
「あなたの生き方は、人生があなたに持ってくるものと言うよりはむしろあなたが人生に持ってくるものによって決定される」でいいの?
うん。構文はそれでいいね。ただ何を言っているかわかりにくいから次のようにするといいよ。
「あなたの生き方は、人生があなたにもたらしてくれるものというよりは、むしろあなたが人生に持ち込むものよって決まる」
なるほど。その訳なら自分が積極的に人生を作っていく感じが出るよね。ありがとうございました。

まとめ:比較の文は、比較対象の部分を抜かして意味を捉えてみるとわかりやすい。熟語をそのままあてはめようとしないこと。

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