お前のおかげで、パーティーが台無しさ!

閑話休題

「おかげで」のいくつかの表現方法のお話です。

thanks to

「あなたのおかげで合格できました」と言うと、もちろん相手に感謝していますね。
Thanks to you, I passed the exam. という表現になります。

しかし、「お前のおかげでパーティーが台無しさ」のように、悪い意味でもThanks toは使えるのでしょうか?
実は使えるんですね。
Thanks to you, our party was spoiled! となります。この点は日本語によく似ていますね。

thanks toに似ているものにthanks forがあります。
これは、Thank you for~のThank you を簡単にしてThanks for~にしたものです。
Thanks for the help.(手伝ってくれてありがとう)などと少しくだけた場合に使います。
ですので、Thanks toとは使うシチュエーションが違います。

because of, due to, owing to

これらもすべて「~のおかげで」と言いたい場合に使えます。
一番口語的なものがbecause ofで、due toはやや固い感じがします。
どれもプラスの意味でもマイナスの意味でも使います。
My English has been improved because of his guidance.(彼の指導のおかげで英語が伸びた)
Due to the heavy rain, train service was halted.(ひどい雨で電車が止まった)

一方 owing toは、oweに「借りがある」という意味があることから、マイナスの意味で使われることが多いようです。
His health failed owing to overwork.(彼は過労のせいで体を壊した)
owing toは「~のせいで」という日本語に相当すると考えた方が良さそうですね。

この中で、dueは本来形容詞であるため、due toだけはBe動詞の後ろに来ることができます。
The delay of the arrival was due to the heavy rain.(到着の遅れはひどい雨のせいだった)

enable, helpなど

動詞を使っても「おかげで」という意味を表すことができます。
Smartphones enable us to ~ (スマホのおかげで~をできるようになっている)
His advice helped me~ (彼のアドバイスのおかげで~できた)

また、withやthroughといった前置詞も使った表現もできますね。
with your help, through your helpなどです。

まとめ:「おかげで」を使った文を英作してもらうと、because of やowing toを使いたがる人がとても多いです。これも受験勉強のおかげですかね。
しかし、上に書いたようにいろいろな表現ができますので、その場に応じて考えてみて下さい。

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