第3回 代名詞に注意せよ

英文を読み解くコツ

次の文を和訳せよ

Childhood and youth are too precious to be sacrificed to the present convenience of adults, but if they are lived only for their own sake, later life will become miserably poor. (広島大改)

えっと、butまでは、「子供時代と青年時代はとても貴重なので、大人の現在の都合で犠牲にされることはできない」って意味だよね。too~toの構文なら大丈夫だよ。
その後ろは、「しかし、もし彼らが自分自身のためにのみ生きるならば、のちの人生はみじめなほど貧しくなるだろう」だと思います。
前半部分はその通りだね。ちょっと直訳っぽいけどまあいいだろう。受動態は日本語の場合能動態のように訳すことが多いから、犠牲にすることはできない、と訳してもかまわないよ。
受動態だからといって、受け身に訳さなくてもいいのか。後半は合ってる?
残念ながらちょっと違うね。多くの生徒はtheyを見ると反射的に「彼ら」と思ってしまうけど、theyが何を指しているかを考えなくてはいけないよ。何を指してる?
複数名詞を指しているから、えーと、adultsかな。でも受動態だからおかしいか。ほかにあるとするとchildhood and youthかな。
そうだね!子供時代と青年時代を指してるんだ。adultsだと勘違いした場合はもちろん、仮にchildfood and youthだとわかったとしても、子供たちや青年たちというイメージのまま訳すと「彼ら」と思ってしまうよね。ハル君の言う通り、受動態になっているからおかしいと気付くよね。
そっか。でもliveは自動詞だから目的語を取らないはずなんで、受動態も作れないんじゃないの?
鋭いね、ハル君。確かに自動詞で使うことが多いんだけど、live a life(人生を過ごす) のように他動詞の用法もあるんだ。この場合もそれに準じて受け身にしているんだろうね。
なるほど。そうすると、もし子供時代と青年時代がそれら自身のためにだけ生きられるとするならば、と訳すんですね。
そういうことだね。子供時代と青年時代をその時のためだけに生きるならば、と能動態で訳すとわかりやすいかな。
これからは代名詞を見たら、それが何を指すか必ず考えようね。

まとめ:代名詞を見たら、それが何を指すかを必ず考えよ。
    theyは必ずしも「彼ら」ではない。
    

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